職人インタビュー
代表取締役 大郷正明
―大起工業の歴史から教えてください。
10年前です。初めは個人事業としてまず大手ゼネコンの仕事をお手伝いする形でスタートしました。元請けさんの信頼をいただけるようになって、一緒に働く仲間を集めて大きくしようと考え、法人化しました。
「大きく起こす」という意味合いもあり、大起工業という名前はそこから来ています。
―設立当時は何人からスタートしたのですか?
当時、元請けさんも協力業者が多くなかったこともあり、そのころからうちを応援してくれて、初めは10人からスタートしました。
―初めから10人の所帯を構えるというのはかなり勇気が要りますね。皆さん経験のある職人さんだったのですか?
今考えると、そのころのスタッフは素人の集まりだったと思います。自分はもちろん経験があるので、一人ひとりを教えながら…
身内以外は、ほとんど求人かけてきてくれた人達なので、なかなかコミュニケーションも大変でした。
―どのように皆さんに仕事を教えていったのですか?
「失敗してもいいからやれ」と。やって、自分の体で覚える。というやり方でした。機械操作は理屈ではわかるけど、頭で考えていたら体が動かない。
車の運転を想像していただいたらわかると思いますが、初めはエンジンかけて、ハンドル操作、アクセル踏んで、ブレーキ踏んで、など、ぎこちないですが、慣れれば、考えずとも体が動く。これは、機械操作も同じです。
そして仕事をする上で必要な資格を取ることは、全面的に応援します。
できることが増えれば、頼られることも増え、仕事のやりがいになり、給料も上がります。
―大起工業の特徴の一つとして、スタッフが長く続いている。というのを感じるのですが、スタッフさんとのコミュニケーションで気を付けていることなどあれば教えて下さい。
顔色を見ますね。「今日の現場は大変だったのかなあ」とか、「トラブったんじゃないかな」とか。
あと、いつもみんなに言っているのは、
「みんな他人かもしれないけど、みんな仲間なんだから、困ってるやつがいたら助けてやれ。現場は現場、現場が終わっても仲間は変わらない。困ってそうなやつがいたら声かけてやれ。」と。
あとは、今は、みんなが金銭面だとか、待遇で幸せになってほしいということ。それが一番気にしていることですね。
みんながあっての会社なので。だから従業員が一番大切です。
-ほかに大起で仕事をする上で、皆さんに伝えていることがあれば教えて下さい。
礼儀の部分は、「こんにちは」といわれて嫌な人はいない。
丁寧さは、お客さんに「商品」として納めることで「きれいになったね」と言われると自分もうれしい。
特に責任感という部分は、自分の仕事だという気持ちが入ってやるのと、何も考えずにやる仕事は、同じ作業をしても結果や経験値が大きく変わるので。気持ちが大事。
技術力より、気持ちを大切にしてほしい。
―現場に入って仕事をする上で、資格が必要な部分があるかと思いますが、資格手当等はあるのでしょうか?
資格手当は今後導入する予定です。現時点では、資格を取る上での受験料は全部会社負担です。
この業界では、資格が無いと入れない現場も多いので。
―今後、大起に入ってくる人は、この資格があったら仕事がやりやすいよというものがあれば教えてください。
車両系の資格です。あとは施工管理です。施工管理はどの会社も欲しい人かと思います。
もちろん全くの未経験でもできる仕事はあります。真剣に取り組めば、誰でも仕事ができるようになります。